マイクロバブルの歴史

マイクロバブルの研究や歴史はそこそこ古い

マクロバブルの認知度は、ほんのつい最近

マクロバブルとは、単なる泡の名称ではなく、国際標準化機構(ISO)のファインバブル技術委員会で議論され、定義された名称になります。元々、国際標準化機構(ISO)で定義され、標準化されたファインバブルという中に分類される2種類(マイクロバブル・ウルトラファインバブル)のうちの一つです。

ファインバブルは、生活で使用する一般的な泡と違い、もっと小さなサイズ。そのうちのマイクロバブルの特徴は、直径は約1~100 nm、動きは非常にゆっくり上昇、透明な水中では白濁して見えるということがあります。

そもそも気泡自体を見てみると、そのものは古来から自然界で身近にあるため、珍しいことでも何でもありませんでした。研究も古くから行われており、近年では気泡の性質を活かした技術への応用が活発だったというだけで、最近のように気泡そのものが話題になったり、注目されたりということは異例なことなのです。

そのため、気泡についての体系的な分類はありませんでした。応用していたのは、気泡サイズよりも気泡物質の性質の影響の方が大きかったからです。

そこで、気泡そのものが採り上げられるといろいろな基準がないと呼び名も統一しないし、定義もバラバラで、商品化される際にも良くないということで、きちんとした国際標準化機構(ISO)においての基準をもって統一した定義ができたのです。

今出回っている商品のように、気泡のサイズをマイクロバブルサイズにして生み出す便利で簡単な装置は、1990年代初めにはまだありませんでした。ですから、気泡のマイクロバブルが一般に認知され始めたのは、ほんの最近のことだといえます。

マイクロなどの単位の定義や解釈が違っていた

2007年頃、マイクロバブルナノバブルが新聞で注目されたものの、「マイクロ」や「ナノ」の定義や解釈が違ったことで、2013年に国際標準化機構(ISO)にて「ファインバブル技術専門委員会」が設立され、気泡の定義や規格化が始まりました。